プログラム

【ベンチプレス10/8/5プログラム】なぜMAX重量が伸びるのか?コンセプトと理論を徹底解説します。

この記事では

【ベンチプレス10/8/5プログラム】なぜMAX重量が伸びるのか?プログラムのコンセプトと理論を徹底解説します。

というお話をしていきたいと思います。

10/8/5プログラムを公表してから大変ありがたいことに多くの人に取り入れて頂き、MAX重量を更新して頂いています。

多くの方に重量を伸ばして頂いているのには一定の理由があると思っていて、それがこのプログラムのコンセプトの部分です。

世の中には多くのプログラムがありますが、定評のあるプログラムにはコンセプトというものがあり、そのコンセプトの理解というのがMAX重量を伸ばしていく上で最も重要だと僕は考えています。

10/8/5プログラムを実施して頂いた方の実績や補足・Q&A動画を何本か出しているんですが、まだまだ説明不足でコンセプトが伝わっていないな〜と感じるところがあり、今回の記事を作成しました。

この記事では10/8/5プログラムのコンセプトに関して徹底的にお話しし、10/8/5プログラムを実施するとなぜ重量が伸びるのかということを考えていきたいと思います。

この動画では10/8/5プログラムのコンセプトとして

・漸進性過負荷の原則

・どのように負荷を増やしていくのか

・ピリオダイゼーション

・フォーム練習込みのプログラム設計

・自由度の高さ

・心理的な要因

・結局はこれが大事

という感じでお話ししていきます。

10/8/5プログラムの具体的な組み方に関してはこちらの記事をご覧下さい。

またカテゴリー別に10/8/5プログラムの実績、ケーススタディなどの記事もまとめていますので、他の記事にも遊びに来て下さい。

10/8/5プログラム
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ベンチプレス10/8/5プログラムの概要

今回初めて10/8/5プログラムに関する記事をご覧頂く方のために少しだけ10/8/5プログラムの概要をご説明します。

10/8/5プログラムではトップシングル+メインセット、場合によっては足上げを組み合わせて行います。

トップシングルの組み方(簡略ver)

トップシングルはMAX重量の-10kgからスタートして、成功したら次回の練習では+2.5kgします。

例えば、MAX重量が100kgの場合、トップシングルのスタート重量は90kgで成功したら次回は92.5kgとなります。

複数回練習を行って例えば97.5kgで失敗したら、失敗した重量から10kg引いて87.5kgから再スタートします。

トップシングルは基本的にこの繰り返しです。

メニュー作成や有料のコースでは状況に応じて2レップや1レップ2セットなどを取り入れていますが、ここでは割愛します。

メインセットの組み方(簡略ver)

メインセットは10レップからのスタートです。

スタート重量は10レップ5セットがギリギリできる重量から10kg引いてスタートして下さい。

スタート重量が分からない場合はブログに実装してある10/8/5プログラムのスタート重量計算機を使って下さい。

10レップ5セットからスタートして成功したら次回の練習では+2.5kgします。

これを繰り返していって10レップ5セットが完遂できなくなったら、次回は10レップ5セットを失敗した重量で8レップに変更します。

8レップ5セットで成功したら次回の練習では+2.5kg重量を足します。

8レップ5セットが失敗したら、失敗した重量から5レップセットをスタートします。

5レップ5セットが失敗したら、スタート重量に+2.5kg足して再スタートするか、現在のMAX重量でスタート重量を再計算して2サイクル目をスタートします。

基本的にはこれの繰り返しです。

ここでは簡易的にご説明しているので、詳しくは10/8/5プログラムの解説記事をご覧ください。

漸進性過負荷の原則

まず、特に重要な漸進性過負荷の原則に関してお話しします。

漸進性過負荷の原則とは

少しずつ負荷を増やしていくことで体が適応していき、トレーニング効果が出る、というものでトレーニング大原則です。

他の全ての項目はこの漸進性過負荷の原則、つまりトレーニングの負荷を少しずつ上げていくためにあると言っても過言ではありません。

「トレーニングの負荷を少しずつ上げていくとトレーニング効果が出ますよ」

と言うのは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、追い込むことに注力し過ぎて忘れがちなケースも見かけます。

また多くのトレーニング解説動画では

・毎回使用重量を伸ばす

・セット数を増やす

・1レップでも多くやる

ということが言われますが

実際にどのようにすれば重量を増やせるのかを具体的に説明されていないことが多いです。

それができれば苦労せんわい!

というのが正直なところではないでしょうか。

実際僕はそう思っていました。

気持ちで伸ばすことももちろん重要ですが、仕組みを利用し、仕組みを理解した上で気持ちもいれるとさらに良いと思います。

まず漸進的に増やしていく負荷にはどのようなものがあるのかというと

トータルボリューム、重量、レップ数、セット数、緊張下時間(TUT)、インターバル

といったものがあります。

サイクルごとに

「10レップ、8レップ、5レップのどれか一つでも重量が伸びている」

「失敗したセットでもレップ数が増えている」

例えば10レップセットの4セット目と5セット目が7レップだったけど、4セット目は10レップ、5セット目は8レップできたとかですね。

「5セットだったものが6セットできるようになった」

という変化があるとトータルボリュームが増加します。

トータルボリューム=重量(kg)×レップ数×セット数ですね。

ですので、これらの項目はトータルボリュームが増えているかを確認することで管理することができます。

トータルボリューム(重量×レップ数×セット数)をどのように増やしていくのか、ということは後ほど「ピリオダイゼーションのところでお話しします。

次に緊張下時間、TUTというのは筋肉に重さがかかっている時間のことで、これが長いほど負荷が大きくなります。

トップポジションからボトムまで下ろしていく時間を長くしたり、ボトムで止めるたり、止める時間を長くしたり、ボトムから挙げる時間を長くすることでコントロールすることができます。

これは「フォーム練習込みのプログラム設計」で詳しくお話しします。

最後にインターバルを短くして負荷を上げる方法です。

僕はあまりやらないですが、インターバルを5分から4分にすることで回復し切る前に次のセットに行くことで負荷を上げることができます。

僕があまりやらない理由としては普段から比較的時間に余裕を持って練習ができること、インターバルを縮めて負荷を上げるならTUTを長くして丁寧にレップを行うことでフォーム練習を兼ねることもできるので、そちらを優先していることがあります。

僕のYoutube動画やブログをご覧の方はご存知かもしれませんが、僕は「セットを筋トレではなくフォーム練習」だと思って取り組んでいます

セットは筋肉を鍛えるために行うのではなく、各レップ帯でのフォーム最適化のために行うという感覚です。

フォーム練習の感覚でセットに取り組んでも強制的に筋肉は鍛えられるので筋肥大もするので問題ないという考え方です。

負荷の種類に関してはこんな感じです。

問題はこれらの負荷をどのように増やしていくのか?です。

色々なトレーニング動画、ベンチプレス解説動画を見てきましたが

・負荷を増やしましょう!

・重量を増やしていきましょう!

・レップ数を増やしていきましょう!

と言う人はたくさんいるんですが

・どうやって負荷を増やすのか?

・どうやって重量を伸ばすのか?

・どうやってレップ数を増やすのか?

ということを説明している動画は多分、多分ですよ、ないと思います。

結局、重量を伸ばせば良い、レップ数を伸ばせば良いというのは誰でも分かるんですが、解決策は分からないままだと思います。

ここからは10/8/5プログラムを用いた場合の重量、レップ数、セット数、TUTの伸ばし方をお話しします。

ピリオダイゼーション

まずはピリオダイゼーションです。

ピリオダイゼーションとはトレーニングを幾つかの期間に分けて一定期間ごとに重量、レップ数、セット数、それらに応じたトレーニングの目的を変化させることで長期的なパフォーマンスの向上を目的とするトレーニング方法のことです。

ピリオダイゼーションは大きく分けると線形ピリオダイゼーション(LP:Line Periodizarion)と非線形ピリオダイゼーション(DUP:Daily Undulating Periodizarion)に分かれます。

線形ピリオダイゼーションは一般的なピリオダイゼーションの方法で、セット重量を徐々に上げながらレップ数を徐々に減らしていき結果的にボリュームも減らしていく方法です。

低重量・高回数から高重量・低回数に移行していくというイメージです。

非線形ピリオダイゼーションは線形ピリオダイゼーションと異なり、毎回の練習でトレーニング内容を変える方法です。

例えば月曜日は低重量・高回数、水曜日は高重量・低回数、金曜日は中重量・中回数という感じです。

次の週はまた違う組み合わせで行ったりもします。

10/8/5プログラムは基本的には線形ピリオダイゼーションを採用しています。

一般的に線形ピリオダイゼーションは低重量・高回数から高重量・低回数に移行していきます。

例えば、1週目は

・1RM70%×10レップ×5セット

2週目は

・1RM80%×8レップ×5セット

3週目は

・1RM85%×5レップ×5セット

4週目は

・1RM90%×3レップ×5セット

という感じです。

この時、週間のトレーニング計画のことを短期計画(ミクロサイクル)1週目〜4週目のひとかたまりを中期計画(メソサイクル)、中期計画を複数回行うことを長期計画(マクロサイクル)と言います。

セット重量とトータルボリュームをグラフにすると

こんな感じになっていて、セット重量は低いところから徐々に高くなり、トータルボリュームは徐々に減少していきます。

1周が終了したらMAX測定を行い、その重量に従って2周目を実施することが多いです。(毎回トップシングルを持つケースもあります)

一般的なピリオダイゼーションを用いたプログラムはこのように各週の重量が決まっていて、決められた期間実施します。

10/8/5プログラムにおけるピリオダイゼーションの考え方

10/8/5プログラムは一般的なピリオダイゼーションとは異なり、1週間で重量・回数を変更するという方法ではなく、一つのレップ帯を自分の限界まで伸ばしていき、それをミクロサイクル、短期計画とします。

例えば80kg10レップ5セットからプログラムをスタートして、成功したら次回は+2.5kg重量を足すということを繰り返して、10レップができなくなる重量まで伸ばします。

10レップで失敗したら8レップに変更して、成功したら次回の練習では重量を+2.5kg足し、8レップが失敗するまでこれを繰り返します。

8レップで失敗したら5レップに変更して5レップが上がらなくなるまでこれを繰り返します。

この10レップ→8レップ→5レップの流れを中期計画として10/8/5プログラムの1サイクルとします。

短期計画と中期計画において練習ごとに2.5kgずつ重量が伸びていくことで1サイクルを通して重量を徐々に増やしていくことになるので、ここに一つ漸進的な過負荷が生じます。

フォーム練習込みのプログラム設計

この段階で勘のいい方はお気づきかと思いますが、プログラムの開始時点や8レップへの切り替え時、5レップへの切り替え時は体感的な重量は軽くなります。

軽い重量でいいんですか?と疑問に思う方も多いですが、それで良いです。

この期間で何を行うのかというと

フォームの調整

です。

セットをフォーム練習として行うということですね。

僕個人の考えとしては、セットは筋トレではなく常にフォーム練習として捉えてベンチプレスを行っていますが、10/8/5プログラムにおける各レップ帯の移行期は特にフォーム重視で行います。

なぜここでフォームの調整をするのかというと

直前まで例えば10レップで自分の限界重量に挑戦しているので、フォームを意識してセットを行っていたとしても多少なりともフォームが崩れているからです。

崩れたフォームで練習を続けていると、悪いフォームを反復練習することになり、悪いフォームが定着してケガをしたり重量が上がらなくなっていきます。

悪い反復練習に関する僕の考え方はこちらの動画でお話ししています。

ここで話すと長くなってしまうので、よろしければご参照下さい。

なので、10/8/5プログラムを進めていくと、ギリギリの重量回数を行った後は自動的にフォームを調整する期間が訪れるということです。

10/8/5プログラムの長期サイクル

このように、各レップ帯でフォーム重視→重量重視が自動的に切り替わるのが10/8/5プログラムの最大の特徴です。

プログラムの設計通りに進めていくと1サイクルの中で

筋持久力・筋肥大メインの10レップでフォーム練習、重量向上

筋肥大メインの8レップでフォーム練習、重量向上

筋力メインの5レップでフォーム練習、重量向上

という感じで、ベンチプレスのセット練習における必要事項を網羅的に実施することができます。

これにトップシングルを加えることで、ベンチプレスの重量アップに繋がるほぼ全ての練習を自動的に行うことができます。

トップシングルもMAX-10kgぐらいから初めて成功したら次回は+2.5kgずつしていき、失敗したらまた10kg落として、というサイクルを回すことで

フォーム重視→重量重視

の練習を行うことができます。

このサイクルを複数回行うことを10/8/5プログラムの長期計画とします。

10/8/5プログラムの長期サイクルと適応反応

長期計画を行う上で概念として覚えておいて頂きたいのは

適応

です。

僕たちの体は刺激に対して適応していくことで組成が変化していきます。

ですがこの適応反応にはある程度の時間がかかります。

かかる時間は組織によって異なり、神経の適応、筋肉の適応、腱の適応、骨の適応など組織ごとに適応期間が違います。

一般的には

  • 神経適応は1週間〜数週間
  • 筋肉の適応は4週〜12週
  • 腱は12週〜
  • 骨は6ヶ月以上

かかります。

なので、最低でも筋肉を適応させる3ヶ月ぐらいは継続的に取り組まないと結果がでないことが多いです。

骨まで適応させようと思うと半年以上はかかります。

もちろん個体差もあります。

どのようなプログラムでも練習でも同じですが、1~2ヶ月で結果を得ようとしても難しいので最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月以上の計画を立てることが望ましいです。

10/8/5プログラムの長期サイクル

では10/8/5プログラムにおける長期サイクルの話に移ります。

10/8/5プログラムでは2サイクル目以降に狙うのは、前回サイクルのセットMAXを更新することです。

前回10レップ×5セットが80kg10レップ4セットで5セット目で8レップで失敗だったとしたら、今回は80kg10レップ5セットを目指します。

ここでなぜセットMAXの更新が見込めるかというと、10/8/5プログラムは10レップ帯が終了した後に8レップ、5レップと続き、しばらくの間10レップがお休みになるので、その間に10レップ帯の限界値に適応し、次回は少しだけ重量更新を期待できるという考え方です。

こうすると重量の面で漸進的に負荷を増やすことができます。

何回かこれを繰り返しても80kg10レップ5セットをクリアできない場合、次のサイクルでは重量を少し下げて77.5kg10レップ6セットを行ったりもします。

こうすることで80kg10レップ5セットのトータルボリューム4,000kgを77.5kg10レップ6セットのトータルボリューム4,650kgで上回ることができ、トータルボリュームの面で漸進的に負荷を増やす事ができます。

77.5kg×10×6でも厳しければ75kgでも大丈夫です。

そこからはサイクルごとにセット数を7セット、8セットと増やして行き、RM換算で80kg10レップ5セットを超えるようになったら80kg10レップ5セットに再度挑戦するとクリアできるようになります。

トータルボリュームでRM換算値を伸ばしていくことで、できなかったセット重量ができるようになるという事ですね。

残念ながらここは一般化できていなくて、個別にメニューを作成して反応を見ながらやっている状況です。

正直そこまでの一般化は今後もできないと思います。

傾向を分析するには数千人規模のデータをサンプリングする必要があると見積もっているので、恐らく僕個人では不可能ですし、研究機関でも難しいと思います。

このような形でセットMAXを伸ばしていくと、一番理想的なグラフとしてはこのような感じになります。

青い折線グラフがセット重量で緑の棒グラフがトータルボリュームです。

セット重量がサイクルごとに伸びていくこと伸びていくことで徐々にトータルボリュームも切り上がっていきます。

もちろん、こんなに綺麗にいくことばかりではなく、10レップは伸びたけど8レップは下がってしまった、8レップと5レップは伸びたけど10レップが伸びない、ということも起こり得ます。

セットMAXが伸びているけどトップシングルが伸びないということも起こります。

先ほどもお伝えしましたが、その都度対応策はあるのですが一般化できていないのが現状ではあります。

ほぼ間違いないのは一時的にトップシングルが伸び悩んでいたとしても、セットMAXが伸びてさえいれば、いずれはトップシングルは伸びるということです。

セット重量だけが伸び続けるということはまずあり得ません。

このような仕組みの中でセット重量やセット数、それらの掛け合わせであるトータルボリュームを漸進的に細かく細かく増加させていくというのが10/8/5プログラムの長期計画です。

もちろんフォームの最適化も短期計画、中期計画の中で進んでいるということが前提です。

このように短期、中期、長期で漸進性過負荷の原則に基づき、ピリオダイゼーションとフォーム修正をしながらプログラムを進めていくと重量を伸ばしていくことができます。

10/8/5プログラムの自由度

ではここからは10/8/5プログラムの自由度に関してお話しします。

10/8/5プログラムはコンセプトが明確ですが運用方法は自由度が高いです。

例えば

レップ帯の自由度

頻度の自由度

種目の自由度(足上げ、けつ上げ)

といったことが考えられます。

レップ帯の自由度

まず、レップ帯の自由度に関してです。

10/8/5プログラムは名前の通り10レップ、8レップ、5レップを基本としたプログラムですが、このレップ帯を自由に変更することができます。

例えば自分の弱点がハイレップ帯にあると考えるなら12/10/8に変更するのも良いです。

場合によっては15/12/10で行うケースもあります。

試合前のピーキングとして使う場合は8/5/3/1に変更するケースもあります。

8/5/3/1に関しては上級者向け、というか微調整が必要なので中級者ぐらいまでの方が独断で取り組むことはオススメしません。

頻度の自由度

次に頻度の自由度です。

10/8/5プログラムの基本的な頻度は週3回としています。

ですが、週5~7回でも僕を含め運用実績が多数あります。

頻度を増やす場合は週間のセット数を一定にして、1日当たりのセット数を決めます。

週間のセット数を15セットに設定していて、練習頻度を週5回にする場合は

15÷5 = 3

で1日当たりのセット数は3セットとなります。

週間のセット数は体の調子を見てケガをしない範囲で1サイクルごとに1セットずつ増やすか、重量が伸びなくなってきたら1サイクルごとに1セットずつ増やすと良いと思います。

メニュー作成では重量が伸びなくなってきたらセット数を増やす方法を採用しています。

10/8/5プログラムは週3回で取り組むとおおよそ1ヶ月周期で実施することになりますが、エブリベンチだと2週間ほどで終了します。当然、人によりますけどね。

エブリの場合、先ほどお話しした体の適応サイクルに対しては少し早めになってきますが、1サイクルごとに適応するか、2サイクルごとに適応するかの違いなので気にする必要はないかなと思っています。

種目の自由度

次に種目の自由度です。

10/8/5プログラムはパワーフォーム以外にもケツ上げベンチや足上げベンチにも応用が可能です。

必要に応じて12/10/8や8/5/3にすることでさらにバリエーションを増やすことができます。

これはケツ上げや足上げの習熟度、ご自身のレベルに応じて使い分けていきます。

メインセットの後に足上げベンチを加えることで、トップシングル、メインセット、足上げがバラバラに進行することにより、非線形ピリオダイゼーションのような運用を行うこともできます。

1サイクル目はほぼ同時に進行していきますが、サイクルを追うごとにフェーズがバラけてくるので、同じセットの組み合わせが起こる確率はどんどん低くなってきます。

このように一定の規則性を維持しながら不規則な刺激を与えていく方法は停滞打破には良い方法だと考えています。

実際この方法でパワーリフターハリーさんやTさんは210kgオーバーの重量で2.5kg~5kgのMAX更新を実現しています。

10/8/5プログラムの心理的な要因

次に心理的な要因です。

この心理的な要因というのも意外と大きいと思っています。

10/8/5プログラムの心理的な特徴としては以下のようなことが上げられます。

やることが決まっている、自分で決めないことによる一貫性の確保

目標値が多いので達成率が高くモチベーションが維持しやすい

重量が上がっていくので楽しい

これらはうつベンチLine公式アカウントでメニュー作成をしている方々から多く頂いたご意見です。

まず、やることが決まっているので、日々の気分で練習内容を決めるということがなくなります。

自分の気分でやることを決めるということがなくなるので、練習内容に一貫性が生まれます

ここが正直一番大事で、どのような練習内容でも効果が出るまでには少なくとも3ヶ月は実施することが重要です。

効果が出たら切り上げるのはありですけどね。

後述しますが、これができるのであれば実は練習内容やプログラムはなんだって良かったりします。

次に

目標値が多いので達成率が高くモチベーションが維持しやすい

ということです。

10/8/5プログラムではトップシングル、10レップ、8レップ、5レップのMAX更新を目指します。

足上げ等も入れるとさらに10レップ、8レップ、5レップのMAX更新が目標値に加わります。

なのでトップが伸びなくても10レップが伸びたり、8レップが伸びたり、5レップが伸びたりすることもあります。

そうこうしているうちにトップが他のレップMAXに追いついて伸びたりするので、停滞感というのが比較的低いです。

どのサイクルでもMAXを追うことができ、モチベーションが下がりにくいのが2つ目の心理的な利点です。

最後に

重量が上がっていくので楽しい

ということがあります。

10/8/5プログラムは10レップのスタート重量から5レップで失敗するまで、一貫して重量が上がり続けます。

例えば

50kg×10レップ×5セット

からスタートしたとして、練習ごとに+2.5kgずつ重量を上げていき

80kg×5レップ×5セット

まで一貫して重量を上げ続けます。

なので固定のレップ数で毎回ギリギリを狙ってほとんど重量が伸びない、という状況に比べてどんどん重量が重くなっていくので楽しいということが利点として挙げられます。

こういった心理的な要素はプログラムを続けていく上で重要な要素です。

なぜなら

どんなに優秀なプログラムでも続けられなければ効果を発揮することはできないから

です。

既存のプログラムはプログラムの中盤で設定重量×回数通りにできずにモチベーションが低下してしまうということが起こりがちですが、そこをカバーできるように設計しています。

結局これが大事

最後に結局はこれが大事というお話しをさせて頂きます。

それは

結局どのプログラムでも伸びる

ということです。

これは一般的に効果があると言われているものですね。

例えば、グエンプログラム、5/3/1プログラムなどですね。

こういった定評のあるプログラムというのは結局何をやっても伸びるんですよね。

伸びないのはプログラムが原因ではないです。

うつベンチLine公式アカウントへのご質問でも

「5/3/1プログラムは伸びますか?」

「グエンプログラムは伸びますか?」

「5/3/1プログラムで伸びませんでした」

「グエンプログラムで伸びませんでした」

というご質問、ご意見を受けます。

伸びるかどうかというご質問には、伸びますよ、とお答えしています。

実際に僕はそれぞれ5kgずつMAXが伸びましたし、伸びた人が多いからそれらのプログラムは有名なわけです。

ではなぜ伸びないのか?ということです。

ほとんどの場合はプログラムのコンセプトの理解不足です。

プログラムの導入時期、ご自身のレベル、重量が伸びる考え方、プログラムの狙い、などですね。

時期やレベルが間違っているのはそもそもコンセプトの理解不足です。

今の自分に適しているのかが判断できていないということです。

それに加えてフォームや練習頻度、練習時間などの要素が加わってきますが、プログラムの効果に関してはコンセプトの理解が一番重要です。

10/8/5プログラムのコンセプトはここまでお話しした通りですが、その他のプログラムのコンセプトはこんな感じだと思っています(これは僕の理解です)

グエンプログラム→6セット目の96%1レップを如何に軽くしていくか

5/3/1プログラム→各フェーズの3セット目のレップMAXを如何に伸ばすか

というところがプログラムの肝だと考えています。

これらのコンセプトは詳細に語られることが少ないですが、定評のあるプログラムはそこに込められているコンセプト、重量が伸びる仕組み、仕掛けというのが必ず存在します。

それぞれのプログラムに組み込まれているコンセプトに如何に取り組むかが最重要だという理由はここにあります。

ちなみに僕は5/3/1プログラムに関してはジム・ウェンドラー氏の5/3/1プログラムの教材(英語)を購入して端から端まで読み込んでプログラムを実施しました。

グエンプログラムに関してはグエンさんのブログを端から端まで読み込んでグエンさんの考え方や練習への姿勢などを理解してからグエンプログラムに取り組みました。

そういうところじゃないかなと思います。

つまり

これは良いプログラムか?

と問う前に

自分は良いトレーニーか?

と問うた方が良いということです。

10/8/5プログラムに関しても実は特別なことは何一つ言っていないんですよ。

普通のことしか言っていないです。

10レップ、8レップ、5レップを軽い重量から重い重量に移行しながらやっていって、軽い時はフォーム重視でやりましょうね、ってだけです。

何も特別なことは言っていないですよね?

けど10/8/5プログラムを取り入れて途端に重量が伸び出す人がいるのはどういうことか?というと

自分の意思や考えにこだわりが強い

こうしたら強くなるだろうという思い込みが足枷になっている

ということだと思います。

5レップがいい、3レップがいい、10レップがいいという偏った意思が足枷になっていると思います。

10レップも8レップも5レップもフォーム練習も全部必要なんだから全部やればいい、まずは自分の意思を介入させずに全部やるということが大事だと思います。

今回は以上です。

このブログではベンチプレスが強くなるための記事を色々と出していますので、気になる方は他の記事に遊びにきて下さい。

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